年末になりお笑い系の賞レースも佳境に!
中でも注目は2001年から開催される『M-1グランプリ』。芸人人生を変える影響力のある大会です。
毎年、その出場者だけでなく審査員も話題になるのがこの大会。
例年、炎上ギリギリで盛り上げてくれていた上沼恵美子さん。しかし今年の審査員にその名前はありませんでした。
代わりに女性審査員として名前があったのが山田邦子さん!
色々と賛否が分かれている山田邦子さんですが、今回はなぜ山田邦子さんが抜擢されたのかその理由についてお伝えしたいと思います。
どうぞご覧ください!
目次
山田邦子に「なぜ?」の声!
今年のM-1グランプリの司会者が発表されました。
オール巨人さんと上沼恵美子さんが抜け、新たに加わったのが博多大吉さんと山田邦子さんの2人。
博多大吉さん2017年からの返り咲きですね。
そして毎年問題発言をしている上沼恵美子さんがついにいなくなりました。
その代わりとして抜擢されたのが山田邦子さんなのですが、SNS上では「なぜ」という意見が。
確かにめっきりTVで見なくなった山田邦子さん。そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
しかし、実際は山田邦子さんしかいなかった!
Mー1審査員に山田邦子さんになった理由についてお伝えしていこうと思います!
Mー1審査員が山田邦子の5つの理由
理由①女性である!
1番最初の絶対条件がこちら。
女性であること!!!
なんか今の時代この表現もどうかと思いますが・・・
実際見てみると審査員7人中、6人が男性。
上沼恵美子さんが抜けたとなり女性審査員がゼロになることを防ぎたかったと思われます。
逆にSNSでは女性2人でもよかったのでは?という意見も。
今は女性芸人のレベルもどんどん上がっています。
男性・女性関係なく選ばれる日が来るのが1番望ましいと感じます。
理由②女芸人のレジェンド
最大の理由はこれ!
山田邦子さんは女性芸人のレジェンドなのです!
1997年頃から冠番組もなくなりTVでの露出も減っているので最近だと実感もないので、知らない世代からすると「なぜ?」と思ってしまうのも納得なのですが、
1988年から1995年の「好きなタレント」ベスト10でなんと8連覇しているほど国民的な存在!
ゴールデンタイムで冠番組を持った女性ピン芸人は山田以外皆無だという声もあり、芸能界あるいは放送業界では女性で唯一天下を取ったお笑いタレントと評する向きもある。
Wikipediaより
「ぶりっこ」や「しゃくれ」などの数々の流行語も生み出し、言葉のセンスも素晴らしい人です。
ちなみに山田邦子さんが残したものの一つとして有名なものに「宇都宮の餃子」があるのです!
今や「餃子の街」として有名ですが、街の価値を変えてしまうほどの影響力がある人だったんです。
宇都宮市は山田邦子さんへの恩を非常に感じているようで「Mー1」審査員出場をとても喜んでいます。
理由③上沼恵美子超えの存在
毎年賛否がありつつ必ず話題に上がっていた上沼恵美子さん。
この上沼さんを外すということはそれなりの覚悟とそれ以上の人でなければ務まりません。
とはいえ上沼恵美子ってそんなにすごい人なの?という人も多いはず。
上沼さんは「西の女帝」と呼ばれていた存在。
ローカル芸人の先駆け的な存在で関西では圧倒的な地位を築いています。
関西から全国区にのし上がり1994年と1995年には「NHK紅白歌合戦」の司会。
そして長者番付では明石家さんまさんや島田紳助さんを上回って1位を取ったこともあるそうです。
その上沼さんを超えれる存在となると、女性で天下を取ったと言われる「女芸人のレジェンド」山田邦子さんしかいないという訳です。
理由④松本人志より先輩
3つ目の理由はこちら。
今回のMー1グランプリの審査員の平均年齢は53.3歳。
男性審査員で1番年長者は16回の審査員経験のある59歳の松本人志さんになります。
昨年まで審査員を務めた人はオール巨人さん71歳、上沼恵美子さん67歳がいました。
今回新たに加わった山田邦子さんは62歳で審査員で唯一松本さんより先輩となります。
ここが重要な理由は2つ。
松本人志の影響力が高くなりすぎる
Mー1というのは松本さんが所属する吉本興業が主催する日本一の若手漫才師を決める大会。
この大会は松本さんが崇拝する先輩•島田紳助さんが企画したもの。
2001年にスタートし今年で18回目のMー1。
松本さんは第1回目から審査員をし16回の審査員経験がある。
島田紳助は審査委員長及び大会実行委員長を兼務。第11回(2015年)以降は紳助の引退により、審査委員長及び大会実行委員長は空席となっている。
Wikipediaより
2015年までは島田紳助が絶対的な地位にいたが、引退後その候補にいたのが松本さん。
しかしオール巨人さん、上沼恵美子さんという先輩方がいることで完全なる独裁体制を防いでいたのでは?と予想されます。
今回この2人がいなくなった後釜には松本さんを黙らせるほどの実績のある先輩が必要だったのではと思います。
松本人志が真面目に審査をしなくなる?
松本さんが1番最初にMー1の審査をした2001年。当時松本さんはまだ30代でギラギラさが残る時代。
審査中もにこりともせず、鋭い眼光を向け新人芸人は震え上がっていたそうです。
そしてそれは得点にも出ています。
第一回目の松本さんの得点は最高点が75点。
チュートリアルは最低点の50点を叩き出しました・・・この記録はいまだに破られていません。
しかし近年の採点はかなり甘口と言われています。
2022年11月10日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』で第一回大会に出場した麒麟の川島は次のように語っています。
我々が第一回出て、漫才やって。75点が最高得点。
「ビスケットブラザーズで2発98点出す?」っていう(笑)信じられないよ、俺は。
面白いですよ(笑)ビスケットブラザーズはめちゃくちゃオモロイけど、信じられないですよ(笑)
20年の時を経て松本さん自身かなり丸くなったのはわかるのですが、2001年の松本さんの平均得点が62.5点に対して2021年の平均得点が91.2点。
うーん、同一人物の採点とは思えないですね・・・
さらにここにきて自分が1番上の立場になった場合きちんと審査しないのでは?という点からも先輩・山田邦子は必要だったのでは?と感じます。
まぁもともとジャッジ判断か好き嫌いに偏っていたようなので、山田邦子さんがその予防にもなってくれると良いですね!
理由⑤吉本以外の芸人である
5番目の理由は最終的な決め手なのかなというのがこちら。
山田邦子さんが吉本以外の芸人ということです。
まず昨年から継続のメンバーを見てみましょう。
名前 | 所属事務所 |
松本人志 | 吉本興業 |
中川礼二 | 吉本興業 |
立川志らく | ワタナベエンターテイメント |
宮澤たけし | グレートカンパニー |
塙宣之 | マセキ芸能社 |
5人中2人が吉本興業に所属しています。
そして昨年まで審査員をしていたオール巨人さんが吉本興業。
上沼恵美子さんは個人事務所となります。
オール巨人さんの後任として吉本から博多大吉を選任。
この時点で6人中3人が吉本興業の人間となるわけです。
しかも主催が吉本興業。
これ以上吉本の人間が増えると賞レースとしての価値がなくなってしまいます。
そういった理由もあり上沼恵美子さん同様、吉本以外の女性芸人である必要があります。
SNSでも他の女芸人の名前も上がっているのですが、
宮川花子師匠、ハイヒールモモコさん、海原やすよともこさん、いくよくるよさん、友近さん・・・
全員吉本興業に所属しているのです。
(吉本って本当にすごいですね!!!)
こういった消去法でいった場合、山田さん以外の選択肢がなくなってしまうのです。
こうなるとじゃあ吉本の博多大吉をやめて他の芸人にしたらよかったのでは?と思う人も多いと思います。
ただ実際男性の審査員もやってくれる他の事務所の芸人さんが見つからなかったのではと思います。
実際にお笑いの基準は人それぞれある中で採点、発言するというのはかなり難しい仕事。
「M-1の審査員というのはやりたくないです! おもしろくないです」
サンスポより
「分からへんけどちょっと何か言うと、ああ言うた、こう言うたって(たたかれる)ネット社会になったからものすごい嫌」と続け「ネット社会になる前に(島田)紳助さんみたいに引退したらよかった、と思ってるの。合わないの。ついて行けないの」とボヤいた。
上沼さんも「やりたくなかった!」と公言しているほどです。
男女関係なく引き受け手は難しい様子。
その中で事務所を避けてとなると人選はどんどん限られてしまうということでしょう。
山田邦子の賛否でバレてしまう世代感
『Mー1』の審査員が山田邦子さんになることに納得いただけたかと思います。
ただ、悲しいかな・・・今回のこの山田邦子さんの審査員騒動で世代感でキッパリと別れてしまうのです。
山田さん全盛期を知る人はもう大絶賛w
そして一方で山田邦子さんに対して「なぜ?」や「誰?」に対してショックを隠せない山田世代の住民たちw
山田邦子さんの凄さをぜひ若い世代に見せつける「Mー1」になってほしいと思います!
まとめ
2022年Mー1グランプリの審査員がなぜ山田邦子なのか、その理由についてお伝えしました。
山田さんのレジェンドぶりはすごいですね。
私自身アラフォーですがTVによく出ていたイメージはありますがここまでとは・・・
ただその世代より下になってくると「なぜ?」と思ってしまう気持ちはわかります。
とはいえ一時代を築いた山田邦子さんMー1でもきっと暴れてくれることでしょう!
今年は審査員にも要注目ですね。