渋谷区に新たに公衆トイレに引き続き、新しく歌舞伎町にできた「歌舞伎町タワー」のトイレがニュースとなりました。
ん?と思って気軽に見たら、なんとどちらも女子専用トイレがないというのです!?
なぜ?というのが真っ先にくる感想だと思います。
なぜ女子がないトイレができたのか。
ジェンダーレストイレではなく女性専用トイレが絶対に必要な理由についてお伝えしたいと思います。
どうぞご覧ください。
渋谷区に女性用トイレがない公共トイレが新設
渋谷区幡ヶ谷に新たな公衆トイレが

日本財団が2020年から推進しているプロジェクト「THE TOKYO TOILET(ザ・トウキョウ・トイレット)」。
23年2月22日、東京・渋谷の幡ヶ谷3丁目にその17番目のトイレ「幡ヶ谷公衆トイレ」が完成した。
おしゃれでとても公衆トイレとは思えない外観。
ペニントン氏は幡ヶ谷公衆トイレを、「トイレもある施設」と表現する。名称は「・・・With Toilet」だ。「この場所をコミュニティースペースにしたかった。トイレはたまたま付属しているにすぎない」
日経クロステックより
中央のスペースは、ギャラリーであり、ポップアップ店舗であり、集会場であり、待合室でもある。内部の白い壁をスクリーンとして使えば、パブリックビューイングや上映会もできる。ベンチに座ってランチをしてもいい。使い方は自由だ。
しかし、この公衆トイレ。
普通ならあるはずのものがないのです!
共用トイレと男性用トイレのみで女性用トイレはなし

こちらの幡ヶ谷のトイレにないもの。
中には共用のトイレが2基と男性専用のトイレが2基のみ。
これに対して区の担当者は、「男性女性ということに限らず、人種や性別、年齢、障害など関係なく、誰もが快適に利用できるトイレ環境を作っていこうと考えました」とコメント。
「THE TOKYO TOILET(ザ・トウキョウ・トイレット)」が推進する17カ所いずれもこのトイレと同様、共用はあるが、少なくとも5カ所は女性専用のトイレはないと言います!!!
区によると、スペースなどに応じて決めていて、共用だけのタイプや、男性用と女性用が併設されているタイプもあるとのこと。
女性専用トイレがない!に対する声
この女性専用トイレがない事態にほとんどの人が理解ができない様子。
LGBTQをめぐる問題出会ったり多様性を語る場面でなぜ女性用がなくなったか。本当に疑問でしかありません。
選択肢は増えるのではなく減らすものなのでしょうか?それとも2つしか選べない?
素敵な建物なのに常識がなくて非常に残念ですよね。世の中の人が安全にというのが公共施設では1番重要なのでは?と感じます。
LGBTQ問題の一つにあげられているトイレ問題。
「なぜ」女性専用だけないのか?と疑問に思う方が自然だと思います。
女性用トイレ論争は以前から始まっていた!
「事務所衛生基準規則」の見直し議論

職場のトイレに関する基準が設けられている「事務所衛生基準規則」
この規則はなんと1872年から変わっておらず!「男性用と女性用に区別する」ということと、壁で仕切られた便器の数は職場で同時に労働する人数によって定められるということしか明記されていなかったといいます。
そこで2018年の働き方改革関連法に関連して改革が始まり、厚生省の有識者検討会で報告書がまとめられたの2021年の3月。
現行の内容を原則として残しつつ、「同時に就業する労働者が常時10人以内」の場合は、男女兼用の「独立個室型」トイレを一つ置けば済むことを特例として認める考えを示した。独立個室型は強固な扉や壁で隙間(すきま)がないように囲われ、施錠も可能なトイレを指すため、使用時の安全性が比較的高いと考えられたのだ。
毎日新聞より
なんと女性を区別するということではなく特例とはしてますが、男女兼用を認めるという案がまとめられたのです!
#厚生省は職場の女性用トイレをなくすな

厚生省が労働安全衛生法に基づく「事務所衛生基準規則」の見直しを図るため、2021年7月28日に厚生省労働政策審査会分科会が行われたことであった。
2021年「#厚生省は職場の女性用トイレをなくすな」というスローガンのもと男女兼用に反対する動きが活発化しTwitterで1500件以上の反対の声が寄せられました。
しかし2021年10月11日、厚生労働省は、職場のトイレは男女別と定められてきた事務所衛生基準規則に「従業員10人以内の小規模事業所は男女共用トイレひとつでも可」とする例外規定を設けることを決定しました。
「特例はやむを得ない場合に限った例外規定であり、便所は男女別設置が原則である旨を広く周知する」ということを強調しています。
とはいえ中小企業にとって経費のかかる問題かもしれませんが、「なぜ」という気持ちは拭えません。
ジェンダーレストイレではなく女性専用トイレが必要な2つの決定的な理由
理由①防犯面の問題
2つの理由としていますが理由の8割、いや9割の理由がこれです。
防犯上の問題
過去にさまざまな痛ましい事件が共用トイレで発生しています。
実際に怖い経験をした人も多いようです。



人気がいないトイレで後ろに男性が並んだら・・・
男性には絶対にわからない恐怖心があります。
理由②女性のみの特徴
女性専用で使えるトイレがなくなってしまうことへの危惧は生理用ナプキンなどを捨てるサニタリーボックスの有無。
これはどうしても埋められない男女の身体的特徴上仕方がないことだと思います。
実際、サニタリーボックスがない職場での汚物の処理に困ったという経験をしたり、サニタリーボックスを男性に漁られ身の危険を感じたり…という、女性の身体における物理的な問題。
ゴミ箱は設置されているがサニタリーボックスはない。
共用トイレは男女性別関わらず使えるはずなのに、女性が我慢しなければいけない状況。
それは違いますよね。
まとめ
渋谷区の公衆トイレについてお伝えしました。
女性用のトイレがなくなったことはLGBTQの問題が話題になる中でかなりのインパクトがありました。
共用でことが足りるではなく、なぜそれぞれが必要なのか。
LGBTQ全員にとってそれぞが必要な理由を政治家含め我々一人一人が考える必要があると思います。