「自動車の買取台数No. 1」で有名なビッグモーター。
最近では本業以外の部分で何かと話題になっています。
その原因がビッグモーターの不正行為。
さらに今回報道されている保険金水増し請求以外にもどうやら不正行為はあるよう。
こちらではビッグモーターの不正の全内容、そしてその原因とも繋がるやばいと言われるノルマについてお伝えします。
どうぞご覧ください。
目次
今回報道されたビッグモーターの不正行為の内容
悪質!保険金会社に水増し請求していた
ビッグモーターが行った不正。それは保険金請求額の水増しです。
車両を故意に傷つけたり、不必要な部品交換をしたりする手口で保険金請求額を水増しした。損保ジャパンや三井住友海上火災保険など損保大手は、サンプル調査で不正と判断した分の過払い金返還を先行して請求。報告書で不正と認められた分も今後、返還請求を本格化する。
Yahoo!ニュースより
さらに驚きなのは5年以上前から常態的に行われていたといいます!
保険金を水増し請求するにあたり現場では様々な不正行為が行われていたことが明らかになっています。
具体的な行為はこちらの次の7つになります。
ちなみに5年ほど前というと兼重宏行社長の息子さんがちょうど経営に加わった頃ですね。息子・宏一さんについてはこちら↓↓↓
【動画あり】現場が行った具体的な7つの行為
ビッグモーターの現場で行われていた不正行為はこちら。
・ヘッドライトのカバーを割る
・ドライバーで車体をひっかいて傷をつける
・ろうそくやサンドペーパーなどを使って、車体に傷をつける(パンクさせる)
・ゴルフボールを靴下に入れて振り回し、車をたたいてひょうの被害で受けた傷の範囲を拡大させる
・リサイクル品を使って部品交換を行ったにもかかわらず、新品の部品を使ったとしていたケース
・発注、使用しなかった部品を発注、使用していたとしたケース
・実際には行わなかった作業を施工したとしていたケース
修理を出している方からしたらかなりショッキングな内容ですよね。
さらに実際車をパンクさせる動画も流出しています。
言葉だけよりも実際に動画を見るとその衝撃がすごいですね。
修理件数の4割強で不適切とみられる行為が見つかっているといいます・・・
現場では当たり前のようにこれらの行為が行われていたかと思うと非常に衝撃を受けます。
それ以外にもある!ビッグモーターの不正行為
不正車検を行い道路運送車両法違反
ビッグモーターが行なっていたその他の不正は不正車検を行なっていたということです。
関東運輸局による監査で過去2年間の間に58台の不正車検を行った道路運送車両法違反だ。違反の具体的な内容は、完成検査で実施しなければいけない速度計誤差検査の未実施だった。
Yahoo!ニュースより
検査項目である速度計の誤差の検査を実施していないにもかかわらず基準に適合しているとして、保安基準適合証を交付したといいます。
速度計以外も合計すれば軽く1000台は超える数の不正を行なっていました。
私たちが定期的に行うことが義務付けられている車検。
もちろん安全に運転するために行なっていますが、そこでこんな不正が行われていた。
下手をすれば事故にも繋がりかねない事案で非常に悪質です。
さらに悪質なのは法令違反かどうかも判断がつかない無資格の整備士にやらせていたこともあったという点!
(車検の整備は無資格でも出来る整備があるので無資格だから不正ということではないです)
その結果2023年6月、ビッグモーター宇都宮南店(栃木県宇都宮市)に併設された整備工場が関東運輸局により行政処分を受けた、指定自動車整備事業指定取り消しとなりました。
口コミのサクラ行為
続いてのビッグモーターの不正は口コミのサクラ行為です。
その店の評判について、正しい情報を知りたいというのは誰もが思うことだろう。その際に参考にされることが多いのが「Googleマップの口コミ」などだ。その心理に付け込むように、ビッグモーターでは社員自らが利用者を装って投稿する「サクラ行為」が、恒常的に行われているという。
FRIDAYデジタルより
かなり組織的に行われていたようで、指示をしているLINEも流出いています。
問題が最後の部分。
上記赤枠ワースト拠点長は早急に4点以上によろしくおねがいします!
口コミって早急にあげられるものではなく日々の積み重ねですよね?
上からの圧力がありサクラにより評価を上げさせていることが明らかです。
不正の原因はノルマ主義!ビッグモーターのやばいノルマの内容
修理コストのノルマは1台14万円!
ビッグモーターのノルマ。
まずお伝えするのは今回の保険金水増し請求に繋がる修理コストに関するノルマです。
その平均値を上げるようにノルマを課し、平均値が低い工場の責任者を本社役員などが会議の場で厳しく問い詰めたり、見せしめのように降格処分にしたりといったようなことが常態化していたという。
東洋経済オンラインより
しかし本来、修理1件当たりの工賃は持ち込まれた車両の損傷状況によって決まるものだ。工場スタッフの営業努力によって上げるものではない。
営業努力ではどうすることも出来ない、この無理なノルマ。
金額にすると1台あたり14万円だったそう。
工場のスタッフからは
水増し請求の不正を指示しているのだと思った。
という声も聴かれています。
これらのノルマは1件当たりの合計金額は「@(アット)」の隠語で呼ばれ組織ぐるみでの不正につながっていました。
車検台数のノルマが異常
続いてのノルマは車検台数に関するもの。
「車検のノルマは前年同月の台数を超えることで熊本浜線店では多いときで月に200台以上の車検入庫がありましたが、車検に対応できる整備スタッフは5〜6名程度で検査員は1〜2名。検査ラインは1つです」
AUTOCARより
具体的に何台!というよりかは前年必達!といった感じですが、単純にこの人数でこの台数!?と驚くような数ですよね?
1日9~10台の車検をおこなうため時間や手間のかかる作業や検査はやらないことが当たり前でした。もちろん、書類には検査がされたとして記入していました
あまりの台数をこなさなければいけないという理由で手間のかかる作業を省くようになったといいます。
さらにこのノルマのためにペーパー車検となってしまう前検査・後整備も行なっていたそうです。
1日1台車を販売する
3つ目は車の販売に関するもの。
なんと1人1日1台がノルマとして課せられていたといいます!
車ってそんなポンポン買うものではないですよね?
ましてや土地柄によっては対象エリアのお客様も少ないと思います・・・
これに対してはどんな強いプレッシャーがあったのか。
営業〜整備まで満遍なくノルマをかす企業であることがわかりますね。
ノルマがやばい!のにノルマなしと求人募集していた
ビッグモーターのノルマについてはお伝えした通りなのですが、採用のHPでは「ノルマなし」と謳っています!
こちらは中途採用ページの「先輩の声」で載せられている一部になります。
中には稼げるだけで、現場は数字に追われて疲労しているのでは?と思う方も多いと思います。実はビッグモーターにはノルマがありません。各スタッフ、自分のペースで働けるようになっています。
ビッグモーターHPより
この方は2021年入社の営業主任の方のコメントですが、
ビッグモーターはノルマがない!
と宣言しています。
個人の意見ではなく、掲載はあくまで公式のHP。
偽って求人募集を行なっていたことも明らかになりましたね。
この利益体制も株式会社武蔵野の経営コンサルの影響なのかも。
まとめ
ビッグモーターの不正。そして不正に繋がるノルマについてお伝えしました。
ノルマにより嘘をつき、それがどんどん組織化され膨れ上がっていってしまったという印象があります。
ここまで追い詰めてしまった経営側の責任は非常に大きいと思います。
現在だんまりをきめ込んでいるビッグモーターですが我々の信頼回復のためにも是非とも真実を伝えて欲しいと思います。