3月2日に急逝した「幸福の科学」総裁の大川隆法さん。
教団側は大川氏の死亡を頑なに認めてこないスタンスでしたが1ヶ月が経ち死亡届が提出されたことが明らかになりました。
ようやくいろんな事が動き出しそうな気配がしますが、やはり注目を集めているのは総額何千億とも言われる相続の行方!
今回は元銀行員で相続案件を多くやってきた管理人がわかりやすく大川家の相続分配について説明したいと思います。
どうぞご覧ください。


「幸福の科学」大川隆法氏の逝去に伴う遺産相続
「幸福の科学」の大川隆法総裁が急逝したというニュースにびっくりした人も多いと思います。
昨今では二世問題などで取り沙汰されることが多い宗教ですが、日本における新興宗教の第一人者的な存在の大川隆法が死んだと言うのは非常にショッキングでした。
それととも後継者などなど今後についてどうなるのかと言う関心が寄せられています。
注目はやはり大川氏の築き上げてきた遺産。
一代で「幸福の科学」を築き上げた男の相続となればどうしても注目は集まってしまいます。
大川氏の相続人、相続分配についてみていきたいと思います。

「幸福の科学」大川隆法の相続はどうなる?
大川隆法の法定相続人はこの6人
大川隆法さんの相続にあたりまずは、大川さん相続人をみていきたいと思います。

それがこちらの6名。
大川隆法氏の相続人は再婚した現在の妻・大川紫央さんと、前妻・きょう子さんの間に生まれた5人の子供たちとなります。


大川隆法の相続<遺言書がない場合>
相続の場合遺言書があるパターンとないパターンの2つの状況が考えられます。
長男の宏洋さんはかなり急なことであり、まだまだ生きるつもりでいたので遺言などはない可能性が高いと語っています。
なのでまずは遺言書がない相続についてお伝えします。
遺言書がない場合は先ほどお話しした、法定相続人が被相続人=亡くなられた方・大川隆法さんの遺産を相続します。
その場合誰がどれくらいを貰うのかというのは法律で決められています。
配偶者と子供の場合の割合はこちら。

妻が1/2で子供が1/2。
そして子供が複数人いるようであればこの1/2の遺産を子供の人数で割ることととなります。

今回の場合だと妻である大川紫央さんが大川隆法氏の資産の50%をもらえる形となりますね。
そして大川氏は子沢山なので子供たちの分配割合は全体の資産の約10%となります。
大川隆法の相続<遺言書がある場合>
一方で遺言書があった場合はどうなるのでしょうか。
基本的に故人の意思を尊重するため、遺言書に従うこととされています。
しかし、その場合法定相続人が1円ももらえなくなるわけではありません。
それは法定相続人には遺留分という確実にもらえるお金というのが決められているのです。
被相続人の配偶者や子といった遺族は、被相続人と生活を共にしていたと考えられます。
そのため、被相続人を失った後の遺族の最低限の生活を保障する必要があります。
それがこの遺留分という考え方につながってきます。
この遺留分という法定相続人が必ずもらえる金額ですが、今回の妻と子供という今回の大川氏の場合だと法定相続分の1/2とされています。

なので遺言書がない場合は50%の権利があった紫央さんは25%に、子供達は全員で25%(1人5%)となります。
問題は次男・三男の音信不通

上記までであれば本人たちさえ集まればスムーズに手続きはできるかと思います。
しかし、実際の問題点は長男・宏洋さん曰く次男・真輝さんと三男・裕太さんとは音信不通という点。
相続は基本相続人全員が同意の上での手続きであり、法定相続人が全員参加しない遺産分割協議は無効になります。
その場合「不在者財産管理人」を設定し手続きを進めることができます。
不在者財産管理人とは、財産管理人を置かずに行方不明になっている場合において、本人の代わりに財産管理をする人を選任する手続きです。 共同相続人であれば、利害関係人として不在者財産管理人の選任申し立てをすることが可能です。
ベリーベスト法律事務所より
とはいえいきなり「不在者財産管理人」選任は行えないので、相続人たちはまずはどうにかしてこの2人と接点を見つけ出すことが求められそうです。
万が一この2人にもしものことがあった場合、大川隆法の相続分は存命の子供達で按分する=1人あたりの相続額が大きくなります。
大川隆法氏が亡くなったときに長男が万が一の話をした際の犯人が兄弟なのはそのためだと思われます。
ここで紫央さんの名前が入ってますが通常相続上では宏洋氏が亡くなっても紫央さんの相続額は変わらないです。妻の50%は確定です。
紫央さんからも命を狙われるかもと思ったということであれば宏洋さんは皆さんが思っている以上に「幸福の科学」の近くにいる可能性がありますね。
幸福の科学の総資産は2,000億円だが大川隆法のものではない

「幸福の科学」の資産は一代で大川隆法氏が築き上げてきたものに間違いはないが、それはあくまで教団のものであり大川隆法氏個人のものではないのです。
大川氏としては自宅の大悟館も教団施設にすることで固定資産税が非課税になったりと、税制上で宗教法人格の恩恵を十分に受けてました。しかし、「幸福の科学」名義の資産が主となると大川隆法個人の相続であれば数億円程度という単位にしかならないのです。(まぁそれでも一般人と比べたらかなり高額な相続になるとは思いますが・・・・)

幸福の科学の総裁である大川隆法さんの遺産がどれくらいあるのかは、著書「人はなぜ堕ちてゆくのか。」で述べられています。教団にほとんど寄付してしまっていることから、現金としてはゼロであることが書かれています。(信者にお布施をさせている以上ゼロということにしたいのでしょう)
とはいえ約2,000億円という巨大な資産を手に入れることができるのはあくまで、「幸福の科学」で次期総裁になる必要があるのです。

現在、No.2と言われていた咲也加さんが神戸に飛ばされ、子供達は全員粛清をうけ教団から距離を置いています。
妻の大川紫央さんの1人勝ちにも見えますが、No.1になるために必須である霊言の免許がない状態。(免許は長男・宏洋さんと三男・裕太さんのみ)
現在、「幸福の科学」では復活に向けての祈りを捧げていますが、その後が一体どうなるのか。
血みどろの争いになるのは相続ではなく教団の王座争いとなりそうです。

幸福の科学がついに大川劉邦の死亡届提出!届出は娘婿!!
ここまでご説明してきましたが実は3月2日に亡くなった大川隆法氏ですが、死亡届がずっと出されずにいました。
教団もずっと大川氏は死んでいないとし、信者に祈りやお布施を請求していました。
しかし1ヶ月経過し死亡届が出されていたことが判明!
しかも届出を出したのは妻・紫央さんではなく長女・咲也加さんの旦那である大川直樹氏!!!
相続含め何か解決に向け大きな一歩のように感じます。
まとめ
急逝した「幸福の科学」総裁・大川隆法氏の相続についてお伝えしました。
相続としてはそんなに難しい案件ではないですが、兄弟の失踪や、それ以上に教団のNo.1の座の奪い合いなど、それ以外のところで複雑化しそうな案件ですね。
とはいえトータルで2,000億円とも言われる資産。
どうなっていくのか。今後も注目していきたいと思います。

